川越 エステ/日本健康システム本部 リトルちゃんのエステわんわん(1)

〈連載〉まんが&エッセイ リトルちゃんのエステわんわん

連載まんが(1)

 

新・健康美ガイダンス

※1979(昭和54 年)11 月から2 年間にわたって、雑誌ジュノン(主婦と生活社)に
『健康美ガイダンス』(1ページ)と題して連載されたエッセイの復刻版です。

第1回 ずん胴スタイルと別れる法

 最近の日本女性の体格がよくなり、〝ワァーッ〟と見上げるようなすばらしいプロポーションの持ち主がふえてきました。バストがパン、ヒップもパン、足はスラリと、外国のモデルさんのようなスタイルの日本女性が珍しくなくなりました。
 でも、半面、なぜかウエストや下腹部にぜい肉がついて、ずん胴女性がふえてきているのも確かです。戦前の様に和服を着る機会の多かった時ならいざ知らず ───和服の場合はウエストが細すぎるのは不都合で、わざわざ胴回りにさらしなどを巻くのです─── 活動的な洋装が一般的になっているのに、おかしな現象です。
 しかも、妊娠、出産という経験を経たミセスの方や、極端に太った方たちならともかく、若い女性で、全身はほっそりしているにもかかわらず、ウエスト周辺だけポテッとしている人が目につきます。
 日本女性のウエストが太くなりつつある原因、色々考えられますが、どうもファッションの傾向と切り離せられないのではと思います。最もいけないのは、ジーンズ。ジーンズはピチッとヒップを締めつけ、ヒップアップの効果はバツグンと思いますが、ウエストはルーズです。
 十代の後半の頃、このルーズ感覚のよさを味わってしまった女性たちは、無意識のうちにルーズな服装を好むようになったのではないでしょうか?  現在はファッションが多様化して、ルーズなファッションが豊富に出回っていますからね。
 緊張を解かれたウエストや下腹部に、ぜい肉がつくのは当然です。
 さらに悪いことに、私たちの日常生活は、どんどん静的な形へ移行しています。お勤めをしているOLの方などは、一日でいったいどのくらい体を動かしていると思います? 家と会社の往復 ───これだって大部分は乗り物を利用していますね─── 昼休みの散歩、あとは社内を移動するだけ、って感じではないでしょうか?
 これではお腹の筋肉を使う機会は、ゼロに等しいのです。
 要するに、ずん胴女性が増えているってことは、なまけ女性が増えてるってことになるのです。
 この悩みを解決するには、積極的に体を動かすことしかありません。特に、あまり太っていないのに下腹部だけ気になるという方は、腹筋運動を毎日行なうことが何より大切です。
 と、ここまでは、いまさらいわなくとも、皆さ~んよくご存知のことでしょう。「私、ときどき腹筋体操をしているんだけど、少しも効果がないの」と異議を唱える方もいらっしゃるかもしれません。腕、脚はほっそりしているのに、お腹だけ出ているという方も、どうしてかしらと疑問に思っていることでしょう。
 でも、これにはもう一つわけがあるのです。
 こういう方たちの多くに共通しているのは、まず便秘がちであるということ、冷え症に悩んでいること、時には生理不順がひどいこと、といった女性特有の症状を持つ人が圧倒的だということです。
 例えば、冷え症と生理不順に悩んでいたB 子さんは、身長161 センチ、体重52 キロとぐっとスリム。なのにウエストだけ77 センチもありました。彼女は典型的なクーラー(冷房病)にかかっていて、夏でもソックスが離せないうえ、生理が5ヶ月も止まってしまったのです。
 そこでまず、「オンドル半身浴」「マイナスイオン全身浴」によって30 分ほど体の芯をよ~く温めます。そう、ウェルダンにです(家庭での入浴やシャワーでは表面的だけで決して芯からは温まっていません。レアの状態といえます)。そして次に、全身に手掌(手のひら)を使い、ほぐし、たたき、もみ、ひねり、つまみ出す「アディポケア」のマッサージを行なっていきます。
 こういうB子さんの様な方へのマッサージは、お腹だけ行なうといった部分的な施術ではダメ、全身にわたりもみほぐしていくことが重要です。全身へ行なうもみ出しマッサージ「アディポケア」によって余分な脂肪は勿論、皮下組織や筋肉の血行を良くし冷え症を改善することで生理の機能も活発にさせるわけです。それと次に述べる代謝異常にはとっても良い結果が期待できます。
 冷え症と生理不順に悩むこのB子さんは、効果が出始めるまで2ヶ月近くかかりましたが、3ヶ月でウエストが12 センチ細くなり、生理もめでたく始まったのです。それと体の芯から温かみを常に感じられるようになってきました。継続は力なりですね。
 このように、冷え症や生理不順、そして便秘などの症状があると、お腹の周囲のぜい肉は落ちにくいのです。それとなぜかといえば、こういった症状は全て体内の代謝異常で出てきているからです。
 代謝異常とは、体に不必要なもの、老廃物をスムースに体外に排出できないことをいいます。常にむくんだ状態の体ともいえます。おトイレ(排尿)が遠い、顔ばかり汗が出て体からは汗がちっとも出ない、なんて方も要注意です。
 この老廃物の中に、余った脂肪も含まれます。余分な脂肪がうまく燃焼できなかったら?  ───当然皮下脂肪となって蓄積されますね。それが最もつきやすい部分というのが、お腹のあたりになるわけです。そのまま放っておくと、さらには体の各部分にどんどんついて肥満となってしまいます。
 肥満とは、皮下に余分な脂肪が蓄積した状態です(体重が増えただけでは肥満とはいわず過体重といいます)。成人病の原因ともなる肥満。改善するには、オールハンドで脂肪をもみほぐす「アディポケア」が一番です。余分な脂肪をもみほぐすマッサージで代謝異常を改善し、ずん胴スタイルとさよならしてください。

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